読んでから観るか、観てから読むか。

読んでから観るか、観てから読むか。

「ランダムに観て良いか？」

と同じくらい悩ましい問題。

原作を先に知っている映画やドラマは

観ると往々にしてガッカリさせられる。

自分で思い描いた頭の中の映像と

実写化されたそれがズレていて

それも悪い方に歪められたと感じるから。

先入観がないまっさらな状態で

新鮮な驚きを楽しむ方が

映画鑑賞方法としては正解、と

断言する人も多い。

それでも、作品によっては

先に知識があった方が

観ながらの理解が早く、深く

いっそう楽しめたりする。

 だから、”予習”が功を奏すこともある。

…というのが、私のこれまでの認識。

ところが

『億男』では、ちょっと違った。

先に読んだ原作のおかげで

実写版の株が上がった。

映像の方が物語としての完成度が高く

何も知らない状態で観るより

よほど満喫できたと思う。

予想外だった。

いろいろなパターンがあるものだ。

制作の時系列を無視して

たけ活を進めているので

どれを観るかもそうだけど

その原作を先に読むか後に読むかも

自分の裁量で決められる。

この『自由』が、意外と曲者(笑)

読んでから観るか、観てから読むか。

どちらが良いか

いよいよ分からくなってしまった。

相変わらず悩ましくて、頭を抱えている。