『佐藤 健』にハマってみた。

佐藤健ファン活備忘録

『ビター・ブラッド』#2

 

うーーーん。

 

残念。

このドラマ、期待外れだったっぽい。

 

 

たける夏樹はとても良いのに…。

 

あと、妹役の広瀬すずちゃん、

同僚というかお相手役の忽那汐里さんも。

ほぼ演技初見の方々だったけど、上手い。

観て「さすが!」となった。

 

 

でも

お父さんの渡辺篤郎さんはまずまずとして

他の刑事役の皆さんが、個性を強調するあまり

オーバーアクションが目立って見苦しい。

これって演出のせい?

 

及川さんの因縁の敵役もビミョー。

ミッチーは、もっと上手く使って欲しかった。

もったいない。

 

 

そして、肝心のストーリー。

コメディ味を強く出し過ぎて

バラエティ番組のコントレベル。

 

立てこもり、誘拐、自殺未遂、爆破予告

と事件てんこ盛りなのは分かる。

やたらと銃を突きつけるシーン

があるのも仕方ない。

刑事ドラマだから。

 

だけど

人が撃たれたり刺されたりで

血みどろで倒れたり死んだり…って

もっと緊迫感があるものでしょう。

 

今にも飛び降りそうな人を前に

刑事総出でジョークで茶化すとか

あり得ないし、軽々し過ぎる。

 

回が進むほどに破綻は酷く

終盤のバスジャックの後、緊急配備もなく

リリースされた前田刑事が

1人だけ自力で署に戻るとか

拉致監禁中の父を助けようと必死な

夏樹以外は、残り全員在室だとか

しかも勤務時間中なのに和気あいあい

ゲームに興じ始めるとか。

常識的にオカシイ。

何でこんなに作りが雑なの???

 

 

ビター・ブラッド」とは

ちょっとこじれちゃった血の繋がりで

佐原・島尾親子だけじゃなく

登場人物たちの身内関係も含まれ

さらには“家族同然な”同僚たちとの関わりも

【絆】ということで同様に組み入れ

主たるテーマと据えて描こうとしたらしい。

それも、深刻ぶらず、明るいタッチで。

 

しかし、サイドストーリーで

どれほど楽しく笑いを取ったとしても

フィクションに過ぎないとしても

刑事ドラマである以上

命の大切さプロとしての矜持といった

絶対不可侵であるべき点

真面目に取り扱っていただきたかった。

 

 

 

ただ、ここまでボロクソに言っておいて

演じる健くんについては大満足。

 

再会した父をはじめとする

周囲の面々に翻弄されながらも

頑張って職務を全うし成長する

人情に篤い好青年をコミカルに演じている。

 

時々「剣心っぽい」と感じたのは

るろ剣』2連作の後という時期的なものも

あるだろうけど、人斬り抜刀斎じゃない

“良い人”の部分が似ていたからかな。

今にも「おろ」とか言いそうなのに、言わない(笑)

 

ビジュアル的には、多分これまで見た中で

一番ふっくらしているたけるん。

(と言っても、全くデブではない)

ゆるふわ髪もイイ。

一言で言って、可愛い。

 

そして、全速力で走る、走る。

体当たりのアクションも、相変わらず切れ味が良い。

 

だから、脚本と演出さえ良ければ

もしかしたらこれ

健くんの当たり役になったかもしれない。

 

…と思うと、つくづく残念。